受信するだけでPS4クラッシュ、悪質メッセージ事件まとめ

2018年の10月頃、PS4ユーザーを戦慄させる出来事が起こります。

それが「受信するだけでPS4本体をクラッシュさせてしまうメッセージが出回る」ということでした。

PS4史上最もユーザーを泣かせたこの出来事は2019年現在完全に収束していますが、今後の参考のためにその経緯を書き記していこうと思います。

▼事件の経緯

事件が発覚したのは海外の掲示板サイト「Reddit」からでした。

とあるプレイヤーがゲーム「レインボーシックスシージ」をプレイ中、自身のPSNアカウント向けにメッセージが送られて来たところ、突然ゲームの進行がフリーズしてしまったのだそうです。

驚いたプレイヤーさんがメッセージをスマートフォンアプリで配信されているプレイステーションの公式アプリ「PlayStation App」を使用して削除しても、症状は一切改善しませんでした。

使用していたPS4は完全にデータがクラッシュされ、プレイヤーさんはPS4を初期化せざるを得なくなってしまったようです。

端的に言えば、PS4を強制的に故障させられてしまった、ということです。

・事件後のPS4の症状

当該文字列の含まれるメッセージを受け取ったPS4は強制的にデータをクラッシュさせられ、故障を引き起こされます。

具体的な症例としましては

PS4がフリーズして動かなくなる

・再起動を繰り返すなど、不安定な挙動が見られるようになる

PS4再起動後にアカウントへログインが出来なくなってしまう

ということが起こるようです。

この故障は本体の基盤や部品が悪いわけではないので、ソニー公式のオンライン修理サービスに送ることは効果的ではありません。

厄介なことに、このクラッシュメッセージはアプリで当該メッセージを削除しても無駄です。

壊されてしまったデータは元通りにならず、症状は改善しません。

・原因は?

原因は、メッセージに含まれる絵文字です。

PS4では認識できない文字コードを含んだメッセージがデータ領域に悪さをし、症状を引き起こすのだそうです。

※画像はイメージです

意図的に送られてきたと思われる内容であり、非常に悪質なことがわかります。

▼メッセージを受信しない防止策及びメッセージを受信してしまった場合の対処法

では、こんな悪質メッセージを送りつけられないためにはどうしたら良いのか、もしくはメッセージを受け取ってしまった場合はどのように対処したら良いのか、説明します。

・メッセージを受信しないために

以上のような悪質メッセージは多くの場合、メッセージを送りつけるためだけに作られた「捨てアカ(捨てアカウント)」より送信されます。

そのため、捨てアカを含めた見ず知らずのユーザーからメッセージを受け取らない設定にしておけば良いのです。

メッセージの受信範囲を「フレンドのみ」か「許可しない」に設定しておきましょう。

設定方法は以下の通りとなります。

1.設定画面を開く

2.アカウント管理に入る

3.プライバシー設定を選択

4.メッセージを選択し、メッセージの受信設定を「フレンドのみ」か「許可しない」にする

以上で自分が知っているユーザー以外のメッセージを受け取ることが不可能となります。

知らないユーザーとのやり取りを遮断することが被害を防ぐ第一歩となります。

尚、これらの設定はパソコンのPSNPlayStation Appからも変更可能です。

パソコンからはPSN公式サイトにサインイン後、「アカウント管理」の「PSNプライバシー設定」から行えます。

プライバシー設定の「個人情報/メッセージ」欄にある「メッセージ」を編集することで変更が可能となっています。

PlayStation Appからはプロフィール欄に移動し、右上に存在する「…」のマークをタップして表示されるメニューから、「プライバシー設定」を選ぶことで設定画面に入れます。

プライバシー設定から「個人情報/メッセージ」を選択し、メッセージを編集すると変更が可能です。

・受信してしまいPS4がクラッシュした場合の対処法

誤ってメッセージを受信してしまい、自らのPS4が故障させられてしまった場合は、最悪初期化も視野に入れて復旧作業を行いましょう。

1.スマートフォンに「PlayStation Messeages」をダウンロードし、当該メッセージを削除する

スマートフォンからPSNアカウントに届いたメッセージなどを管理できるアプリをダウンロードし、当該悪質メッセージを削除しましょう。

2.メッセージの受信設定を変更する

PSNのパソコンサイト及びスマートフォンのPlayStation Appよりメッセージの受信設定を変更しておきます。

上記「メッセージを受信しないために」の手順を参考に設定を行ってください。

3.データベースの再構築を行う

PS4をセーフモードで起動し、「データベースの再構築」を実行してください。

データベースを再構築することで症状を改善させることが出来る可能性があります。

ただし、これらの作業を行っても復旧しない場合は、PS4のデータが再起不能になっている可能性が高いです。

その場合、何度かデータベースの再構築を施行してみて、それでも改善しない時は初期化しかありません。

20191月現在の状況

多くのPSユーザーを震撼させた悪質メッセージ騒動ですが、20181017日より配信されたシステムソフトウェアアップデートで対処されました。

特定の文字列を含むメッセージを受信した際に故障を引き起こされる不具合は、バージョン6.02にソフトウェアをアップデートすることで防ぐことが出来るようになりました。

以上のアップデートが行われたことで、20191月現在被害は一切と言っていい程に消滅しています。

▼まとめ

201810月に全PS4ユーザーを震え上がらせた悪質メッセージは、アップデートによって被害が一切無くなりました。

しかし、今後もまたシステムの穴を抜けたような悪質なクラッシュ事件などがあるかもしれません。

その際はこの記事にある対処法が役立つ可能性があるため、参考に対処を行ってみてください。

ライター kanさん 20代 女性

 

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